ケアレスミスを防ぐための【対策案5つ】

目次

この記事の内容を端的に表すと

こちらの記事で紹介した「自分の集中力に頼った作業がミスを招く」という意識をベースに、ケアレスミスを防ぐ具体的な対策の案を5つ紹介する。

想定読者の心境

  • 仕事中の作業でケアレスミスばかりしてしまうのがもう嫌だ
  • ミスを減らすために、具体的にどうしたら良いか分からない

課題:ケアレスミスの対策として具体的に何をすれば良いか

こちらの記事では「自分の集中力に頼った作業がミスを招く」という意識で現状を見直し、作業内容を集中力に頼らない方法に置き換えることが大事だとまとめた。しかし、これだけ言われても、 具体的にどういう対策をとれば良いのか、イメージが湧きにくい。

そこで今回は、ケアレスミスを防ぐための具体的な対策案を5つまとめてみた。

具体的な対策案5つ

ものの識別が単純明快な状態にする

現状:
何かを組み立てる時などにおいて、必要なパーツがどれなのか探すときに一つ一つのパーツをじっくり見ないと区別できない場合は集中力を使う。パーツの識別が難しければ、集中力が低下しているとき誤ったものを選んでしまうリスクがある。また、必要以上に集中力を使えば疲労も早くなって後の操作でミスするリスクが上がる。

対策:
パーツの識別を容易にするため、使うパーツに印や名前を表記したテープを貼る。表記において「6」と「b」といった紛らわしい文字は極力使わない。どうしても使う場合は、bを筆記体にするなどして区別を容易にする。

余計なものを置かない

現状:
印付けしたことでパーツ間の識別は容易になったが、どうもパーツを探す時間が減らない。目の前の作業をしつつ、パーツ探しもしないといけないので必要以上に集中力を使っている感じがする。また、机上のコーヒーカップを倒さないように気にする機会が以外と多い。

対策:
作業スペースには今必要となるものだけ置く(後で使うものはなるべく別の場所に置いておく)。目的のパーツがすぐに見つからないのは、同時に扱おうとするパーツが多すぎるからだと考えられる。そういう場合は、使用する場面ごとにパーツをグループ化し、トレーなどに入れておく。作業スペース上には今必要なトレー1つだけ置けば良いので余計なものを置かずに済む。次の場面に移るときも新たなトレーを取り出すだけで良い。ミスを誘発する要因(コーヒーカップなど)は排除する。どうしてもコーヒーを飲みたい場合は、キャップ付きの容器を使う。

ミスに気づきやすい仕組みをつくる

現状:
作業中は、これで合ってるんだか間違ってるんだか良くわからず、漠然と不安な気持ちになる。どこに気を付けたら良いか分からず、あらゆる場面に意識を向け集中して作業しないといけないような気がしているので疲れやすい。疲れやすいから、集中力が続かないし、ミスしやすくなる。

対策:
漠然とした不安を抱くのは、仮にミスをしてもそれに気づけない状態になっているからだと考えられる。操作におけるミスに気づきやすくするには、作業手順をまとめた紙を手元に置いておくことが効果的だと思う。作業を進め、一工程終わるごとに手順書の該当項目にチェックを入れていく。もし、操作を飛ばしたり、内容を間違えたなら、チェック段階で気づくことが出来る。たとえ慣れた操作で合っても、常に手順書を手元に置けば安心材料になる。

チェックするときは実際にやった操作と別アプローチで行う

現状:
自分の行った作業に関しちゃんとチェックしたはずなのに、ミスがあったという経験がある。集中してチェックしたつもりでも漏れが出てしまい、無駄な作業をしている感覚がある。

対策:
ミスの中には、自分が間違った思い込みをしたことが原因のものがある。この場合、実際に自分がやった作業をなぞるようにしてチェックしたところで自分の思い込みから脱することが出来ないことが多い。これによってミスに気づけないことがある。

こういった問題を避けるため、実際とは異なるアプローチからチェックするとミスに気づきやすい。

例えば、計算問題で 2+3=6 と答えたことをチェックする場合を想定する。これは、足し算ではなく掛け算の問題だと思い込んでミスをしたパターンだが、ただ2+3=という式を眺めるだけでは思い込みから脱することが出来ないことがある。

その場合は、別のアプローチとして、式を変形して別の視点から確認を取ることで思い込みに気づけるかもしれない。

2+3=6を変形して、2=6-3としてみるのである。式変形することで四則演算の記号に改めて着目するので、ここで足し算と掛け算を間違えていたことに気付ける可能性がある。そして、 2=6-3 は式として成り立たないことも確認することで、計算を間違えていたと気づくことができる。

機械に任せる

現状:
自分の仕事を振り返った時、電卓を使って計算した結果を表にまとめるという作業が意外と頻繁にあったとする。電卓を打つという手作業は、ボタンを押し間違えないようにするという注意に多少なりとも集中しないといけないので、ミスをする可能性がある。

対策:
手作業が多いほどミスをするので、可能な限り自動化する。自動化するための準備は大変だが、一度完成させればその後の作業が圧倒的に楽になり、ミスも減る。

例えば、Excelで関数を用いて一連の計算を自動で行うシートを作製し、電卓を使わずに作業を完了させる状態にするというのが一つの方法である。すこしハードルは上がるが、pythonなどプログラミングを活用してツールを作製することも有効だと考えられる。

まとめ

  • ミスを避けるため「集中力に頼った作業がミスを招く」という意識をもって対策を考える
  • 具体的対策案5つ
    • ものの識別が単純明快な状態にする
    • 余計なものを置かない
    • ミスに気付きやすい仕組みをつくる
    • チェックするときは実際にやった操作と別アプローチで行う
    • 機械に任せる

今回挙げた対策案の中には、簡単に実行できるものもあれば実行が面倒なものもある。ミスをして今までの工程が全て無駄になるリスクとミス回避に必要な手間を天秤にかけ、自分がちょうど良いと思う塩梅で対策を行うことが大事だと思う。

より理解を深めるために

本記事の冒頭で「自分の集中力に頼った作業がミスを招く」という意識を持つことが大切だと述べたが、そのことに関しては以下の記事で紹介している。

また、今回の記事では比較的どんな作業にも適用できる形で表現したため、これだけでは実務にどうやって適応させたら良いかピンと来ないところもあるかもしれない。

より具体的なストーリーが欲しい場合は、私が実際にケアレスミスを減らすために行った実体験も記事にしているので、参考になれば幸いである。


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また、私個人の話だけでなく、他の方の考えにも触れることでより理解が深まると思う。こういった本も読んでみても良いかもしれない。

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読者の皆様ひとりひとりが、様々な情報を取り入れ、自分に合った方法を見つけることができれば幸いである。

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