この記事の内容を端的に表すと
ケアレスミスを防ぐために、「自分の集中力に頼った作業がミスを招く」という意識をもつと良い。
想定読者の心境
- 仕事中の作業でケアレスミスばかりしてしまうのがもう嫌だ
- ケアレスミスをしないよう注意したいけど、どう注意したら良いか、いまいちわからない
課題:ケアレスミスをしてしまう
人はついケアレスミスをしてしまうものである。もちろん、ケアレスミスはしないに越したこと無い。だからミスをしないように気を付けて行動したいが、どのように気を付けたら良いのか、どういう意識をもって取り組むべきなのか、意外と悩むものである。
そこで今回は、ケアレスミスを防ぐために普段私が意識していることをまとめてみた。
原因:集中力の低下
どんな時にミスをしてしまうか
ケアレスミスの対策をするために、まずはミスをする原因は何なのか知る必要がある。その原因を探るにあたり、今回は、作業をしている最中のことを想定し、どんな時にミスをしがちなのかを以下にまとめた。
疲れている時
疲れていると注意力散漫になり、ミスも増える。
手順が多くて複雑な時
「最初にあれやって、その後これやって、、この時に注意することは、、」と手順が多く、しかも内容が複雑であれば高い集中力が求められ、ミスをする機会も増える。
作業に慣れてきた時
初めての作業は間違えないよう慎重に行う。しかし、だんだんと慣れてくると細かい操作を端折ったり、別のことを考えながらやってしまう。そうするとミスをする可能性が高まる。
焦っている時
焦っていると、早く終わらせなきゃという気持ちが先走り、細かいところに意識が向かずにミスをする、あるいはミスに気づけなくなる。
ケアレスミスをするときの共通点:集中力が低下している
上記で挙げたことに関して共通点を探ってみると、どれも集中力が低下している時にケアレスミスをしていると言えるだろう。これがケアレスミスの主な原因であると考えられる。
ケアレスミスの原因:集中力の低下
課題解決に向け意識すること
原因を把握したところで、次にケアレスミスを減らすためにどのようなことを意識すべきかについて触れていきたい。
「集中力に頼った作業がミスを招く」という意識を持つ
今回は意識すべきことを1つに絞った。複数あるとそれらを覚えるのが大変だし、結局どの意識に従えばいいのか混乱する可能性があると思ったからである。
ケアレスミスを防ぐために意識すべき1つのこと。それは、
「集中力に頼った作業がミスを招く」
という意識を持つことだと私は考える。
別の考え方として、「集中力に頼った作業だとしても、自分の集中力を鍛えればミスを減らせるのではないか」というのもあるだろう。しかし、私はこの考え方だと根本的にはミスを減らせないと思っている。
集中力を鍛え、集中の持続時間が長くなれば、同じ一時間の作業でも前よりミスが減るかもしれない。しかし、いくら鍛えたとしても、ロボットではない我々はいつか疲れ、集中力が低下する。それに、体調や周囲の環境などといった様々な要因によっても集中は左右される。このように集中力は変動が大きく、それをコントロールするのは難しい。そのため、安定してケアレスミスを防ぐことを目的に集中力をどうこう扱うのは適切ではない。
だから、集中力が無くてもミスしない環境を整える方が合理的である。そのため、集中力に依存した方法で作業することを無くすため、上記の意識が大事であると考えた。
この「集中力に頼った作業がミスを招く」という意識を持った上で現状の作業を振り返ると、自分が行っている作業のうちどこで集中力を必要としているのか、気づくことが出来るだろう。そこがミスをしやすい場面である。そして、その場面にて、集中力を必要としない方法に置き換える。そうすれば、ケアレスミスのリスクを下げることが出来るはずだ。
具体的な対策案については、こちらの記事で取り上げているので参考にしてほしい。
まとめ
- ケアレスミスの原因は集中力の低下
- ミスを避けるため「集中力に頼った作業がミスを招く」という意識をもつ
- その意識をベースに現状を見直し、集中力に頼らない方法に置き換えることが大事
より理解を深めるために
本記事ではケアレスミスを減らすために、私が普段意識していることを紹介させて頂いた。
この意識をもった上で、具体的にどのような対策が考えられるかについては、以下の記事にまとめた。
より具体的なストーリーが欲しい場合は、私が実際にケアレスミスを減らすために行った実体験も記事にしているので、参考になれば幸いである。
【Coming Soon】「受験生必見 計算ミスを減らす方法」
また、私個人の話だけでなく、他の方の考えにも触れることでより理解が深まるだろう。今回の記事ではシンプルに、実践しやすくすることを優先して意識すべきことを1つにした。しかし、それだけでは満足できない人もいると思う。そんな方にはこういった本も読んでみると良いかもしれない。
学びを結果に変えるアウトプット大全 [ 樺沢 紫苑 ] 等で有名な樺沢紫苑さんの著書である。ミスの原因を集中力だけでなくワーキングメモリー、脳疲労、老化の観点でも述べている。そのうえで具体的な対策についても書かれているので、より多面的で詳しい理解ができる。
また、こういった方法論に触れるだけでなく、ケアレスミスを徹底的に排除している職業について書かれた本を読むのもリアリティがあって面白いと思う。
例えば、飛行機のパイロットはミスが絶対許されない。「うっかり操作を間違えた」なんてことがあれば人の命を奪いかねない。そんな責任感が伴う中パイロットがどのように仕事に取り組んでいるか知ることで、ミスを減らすために必要な意識について、また違った側面から知ることができるだろう。
他にはパイロットに求められる資質、業務内容を主なテーマとし、エッセイ形式で書かれている。一つ一つの話が短く読みやすいので、気楽に読むことができる。分量は多くないが「人間は必ずエラーを起こす」という節もあり、パイロットとしてミスとどう向き合っているのかも書かれている。
読者の皆様ひとりひとりが、様々な情報を取り入れ、自分に合った方法を見つけることができれば幸いである。
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